NARUHODO GUIDE 02 — SOTSU FIT

卒FITとは?
終わるものと、続くもの。

「卒FIT」と聞くと、太陽光発電そのものが終わるように感じるかもしれません。 実際に終わるのは、固定価格での買取期間です。 発電、家庭での使用、売電の可能性は、その後も続きます。

公開・更新:2026年7月19日 編集:FIT Solution 編集・分析方針
CHAPTER 01

卒FITで終わるのは「約束された買取条件」。

住宅用太陽光では、固定価格での買取期間が満了すると、 それまでと同じ価格・同じ条件で売り続ける権利が終了します。 しかし、設備が正常であれば、太陽光パネルは発電を続け、 発電した電気を家庭で使うこともできます。

終わる固定価格での買取期間
続く発電・自家消費・自由契約による売電
確認する売電先、契約条件、設備状態、家庭の使い方
CHAPTER 02

国が示す大きな方向は、「自家消費」か「自由売電」。

買取期間満了後の余剰電力には、大きく二つの使い方があります。 一つは、蓄電池や電気自動車なども利用しながら、 発電した電気を家庭内でより多く使う自家消費。 もう一つは、小売電気事業者などと新しい契約を結び、余った電気を売る方法です。

ただし、実際の家庭では二択ではありません。 売電を続けながら昼間の家電使用を増やすこともできます。 当面は現状を維持し、パワコン更新時に蓄電池を再検討することもできます。 何か一つを急いで選ぶ必要はありません。

SELL売電を続ける

契約先と単価、条件を確認。

USE自家消費を増やす

昼間の使用や蓄電を検討。

WAIT現状を維持する

設備状態を見ながら時期を待つ。

REBUILD更新時に再構成する

パワコンや蓄電池を一体で比較。

CHAPTER 03

何もしない場合も、契約状況によって結果が違う。

買取契約が自動継続される場合は、新しい単価で買い取りが続くことがあります。 一方、自動継続されず、新しい買取契約も結ばれていない場合は、 買い手のいない余剰電力が無償で引き受けられる状態になる可能性があります。

そのため「まだ先だから」と放置するのではなく、 期間満了の通知、現在の契約、満了後の取り扱いを確認することが大切です。 通知が届いたら、まず契約を決めるのではなく、 自宅の数字を集める合図と考えるとよいでしょう。

EXPERT LENS 満了通知は、購入の締切ではなく、比較を始める合図。

通知を見てすぐ設備契約へ進む必要はありません。

CHAPTER 04

「売る」と「使う」は、同じ単価だけでは比べられない。

売電を続ける価値は、売電単価と余剰電力量から考えます。 自家消費の価値は、買わずに済む電力量、電気料金、設備費、 変換や充放電による損失、将来の劣化なども含めて考えます。

国のFAQでも、売電と自家消費のどちらが一律に経済的かは、 電気料金、蓄電池価格、買取メニューなどによって異なるため、 一概には決められないと説明されています。 つまり、一般論だけで「こちらが得」と断定すること自体が不自然なのです。

CHAPTER 05

金額の記録と、kWhの記録は役割が違う。

銀行の入出金や電気料金の記録を見ると、年間のお金の動きはわかります。 しかし、蓄電池にためられる余剰電力や、 夜間に買っている電力量を判断するには、kWhが必要です。

円でわかること 家計への影響

年間の売電収入、買電支出、差額。

kWhでわかること 電気の流れ

余剰量、夜間需要、容量検討の土台。

お金の記録は重要ですが、それだけで必要な蓄電池容量を決めることはできません。 Case 001でFIT Solutionが「まだ容量を決めない」としているのも、このためです。

PREPARATION TIMELINE

満了前に、何をいつ確認するか。

約12か月前年間データを集め始める

発電、売電、買電、料金、設備情報。

通知到着時満了日と契約を確認

自動継続、売電先、手続き期限。

3〜6か月前三つの道を比較

現状維持、パワコン、蓄電池。

契約前現地条件と見積りを確認

工事、保証、追加費用、責任範囲。

OFFICIAL & TECHNICAL SOURCES

説明の基礎にした資料。

  • 資源エネルギー庁「住宅用太陽光発電にせまるFIT買取期間の満了」
  • 資源エネルギー庁「買取期間満了後 よくあるご質問」

NEXT NARUHODO

卒FITがわかると、「蓄電池を買うべきか」より先に考えることが見えてくる。

次は、蓄電池がどのような家庭で役立ち、 どのような条件では急がないほうがよいのかを整理します。

なるほど。蓄電池の条件を見る →